こんにちは、広報ウーマンのネギチです。
新入社員の入社後の配属って重要ですよね。
その後のキャリアを左右することになりますし、希望の部署に入れるかとてもドキドキしますよね。
そんな部署配属、どうやって決まるのか興味ありませんか?
新入社員側での希望部署と、受け入れ部署での希望の人材をどのようにマッチングしているのでしょうか。
受け入れ部署側の立場で、自部署にほしい新入社員選びをしたことがあるので、その体験を基にどういう視点で新入社員選びをしているのかご紹介します。
会社によって決め方が違うと思いますが、受け入れ部署の上司や先輩はこういう視点で見ていることもあるという参考にしてもらえたら幸いです。

今回紹介するのは数千人規模のメーカーの話だよ☆
新入社員の配属先決定までの流れ3ステップ
1. どの部署に何人配属するかの調整
当社では、新入社員を受け入れたいと考えている部署は人事部に申告するルールになっています。その情報を基に人数調整がされて、どこの部署に何名の新入社員を配属するかが決定されます。
多くの部署が新入社員を希望した場合、ほしいからといって必ずしも新入社員を配属してもらえるわけではないということですね。
2. 新入社員が希望部署を提出
新入社員研修中には部署紹介の時間があり、それぞれの受け入れ部署ではどういう仕事をしているのか、会社の中でどういったミッションを持っているのか、新入社員には何を期待しているのかなどを説明します。

いわばアピール合戦だね
新入社員はこの紹介を聞いて、自分の希望部署を上位3つまで提出することとなります。
3. 受け入れ部署による選定
受け入れ部署には、その部署を希望した新入社員それぞれのデータが渡され、その中から希望の新入社員を選ぶことになります。
部長、上司、先輩社員がデータに目を通し、どの新入社員がよいか検討します。
ここでも多部署と希望がかぶる可能性があるので、希望通りの新入社員を受け入れられないケースもあります。部長間の権限によって決まるのか、人事部の意向が強いのか、このあたりはブラックボックスですね。
受け入れ部署の上司や先輩は新入社員のどこを見ている?
受け入れ部署では候補者数名のデータとして、就職活動のときの履歴書、適性検査の結果、部署希望用紙を見ることができました。
その中でも、受け入れ側としてはこの点を要チェックしたという箇所をご紹介します。
学歴
なんだかんだ学歴は確認します。新入社員の大学までの勉強がすぐに使えるということはほぼないので、仕事の覚えがよさそうな新入社員がよいという思いがあります。
学歴がよいから頭がよいにつながるとは限りませんが、よい大学に入れたということは地頭がよいか努力ができるのどちらかは備えている可能性が高いので参考にはします。
どこの学部でどんな内容を専攻してきたかも見ます。
ただ、私の部署で受け入れる新入社員には広報をやってもらう予定でしたので、広報に関連する勉強をしてきた人というのはあまりいないということもあり、あまり重要視していなかったです。
技術系や経理など、大学での勉強が直結して活かせそうな部署ではまた違うかもしれません。

大学の勉強とつながる部署に入りたい場合、研究やスキルの話を履歴書に書いておこう
顔写真
顔写真もチェックはしますが、それにより加点減点するというより、どんな人かのイメージを膨らませるために見ています。
明るそう、気が強そう、自分に自信がありそう、真面目そうなど、適性検査だけではなく写真からも想像していきます。
見た目がよい人が配属されがちな人事部などでは、顔写真も査定に入れているのではと思います。
性格/考え方
私が一番重視したのが、どういった性格で、どういう思考の人間なのかという点です。
スキル面は配属してからどうにでもなりますが、大きく変わるということは少ないと思います。
仕事には向き不向きがあるので、仕事内容が性格的に向いていない人、自部署の上司と考え方が合わなそうな人を選ばないよう注意しました。
広報職では、新規の企画の仕事や対外的な折衝もあるので、独創的な発想をできそうか、主体的に行動できそうか、人とコミュニケーションを取るのが苦手ではないかなどのポイントを確認しました。

どういう考えなのか、どういう人柄なのかも伝わる履歴書にしよう!
適性検査はその会社の理念に合わせて答えるという対策をしている人もいるかもしれませんが、部署配属でも見られる可能性があるので、ある程度正直に答えた方が得策かもしれません。
自部署の仕事で役立ちそうなスキル/特技
資格や趣味・特技の欄では、自部署の仕事と関わるものがあるかを確認します。
ないからといってマイナスにはならないですが、英語力、ITスキル、経理の知識などがあれば、どの部署でも役立つ可能性があるので、プラスに働くことが多いでしょう。

逆に興味がない分野の資格を書いていると、その部署に選ばれてしまう危険性もあるよ
履歴書のエピソード
履歴書の自由記述欄にどういうエピソードを書いているかも重要チェック項目です。
候補者の中に、学生時代がんばったことに部活のことを書いて、自己PRにも部活のことを書いている人がいたのですが、全部で3つしかないエピソード欄のうち同じエピソードを使うのはもったいないなと思いました。
履歴書作成の戦略的にも考える力が弱いとみなされますし、部活のエピソードしかないと「この人は大学で勉強してなさそうだな」と思ってしまいます。
大学での勉強関係と、学外活動のエピソードをどちらも記載している方が、「勉強もしっかりやって、それ以外の活動も頑張ってきた」という印象を与えられて、高評価につながるのではないでしょうか。
希望順位
自部署の希望順位が何位なのかという点にも注目します。
ほしい人材でしたら第3希望でも構いませんが、やはり第1希望にしてくれていると「この仕事に興味があるんだな」とうれしく思います。

希望順位が低いところに決まった場合、上司や先輩は興味持たれてないかもと心配しているので、その仕事にも興味があることを伝えてあげるとよいと思うよ
まとめ:新入社員配属の受け入れ部署は性格や能力を見て選んでいる
この記事では、当社の新入社員配属部署がどういう流れで決まるのか、受け入れ先の上司や先輩は新入社員の何をチェックしているのかを書きました。
配属先決定までの3ステップは、
- どの部署に何人配属するかの調整
- 新入社員が希望部署を提出
- 受け入れ部署による選定
受け入れ部署でどの新入社員に入ってほしいか検討するときには、
- 学歴はどこ?どんな内容を勉強してきた?
- 顔写真は参考に
- 性格/考え方は自部署に合いそう?
- 自部署の仕事で役立ちそうなスキル/特技はある?
- 履歴書のエピソードは目を引くものはある?
- 希望順位は高いとうれしい
といった点を確認します。
受け入れ部署ではこのように真剣に考えて、適性がある新入社員に楽しく働いて成果を出してもらいたいという思いで選んでいます。
希望の部署に配属された人、配属されなかった人がいるかと思いますが、受け入れ部署から何かしら期待されて配属されていると思うので、まずは今与えられた場所で頑張ってみてはいかがでしょうか。
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