こんにちは、メーカーで広報をしているネギチです。
社内報担当の皆さん、社内報のアンケートって実施していますか?
社内報は普通の雑誌とは違い、売れなきゃ廃刊とはならないですが、社員に会社のことを知ってもらうための重要なツールです。
本当に読んでもらえているのかな、この記事の方向性でいいのかな、社員は社内報に何を期待しているんだろう、このような悩みを解消するためにもぜひアンケートを取ってみましょう。
この記事では、社内報アンケートの質問票の作り方について、実例を交えて解説していきます。

社内報アンケートに困っている人もコピペで完成できるのだ!
社内報アンケートの作り方 ①導入文の書き方

アンケートを実施する際には、最初に導入文を入れることが多いと思います。
社内報アンケートでも、社員に快く回答してもらえるよう導入文を書いてみましょう。
導入文の中で伝えた方がよい点は下記の4つです。
① お礼の言葉
社内報制作は取材や寄稿のお願いをすることが多く、社員の皆さんの協力のもと成り立っていることを忘れてはなりません。まずは、普段の協力への感謝の言葉を述べましょう。
② アンケートの目的
今回のアンケートの目的について、なぜ社員の意見がほしいのか、どう活用していく予定なのかを伝えるようにしましょう。
③ 匿名でのアンケートという旨
社内報アンケートは属性ごとの分析はしますが、個人を特定するようなものではないと思います。回答者側は個人を特定されることを恐れるので、匿名という旨を伝えて率直に回答してもらえるようにしましょう。
④ 回答にかかる時間
分量がわからないアンケートは回答に取り掛かりにくいので、「5分で完了します」というように目安の時間を提示するとよいでしょう。実際に数分で終わる、多くても30問程度の質問の分量にすることを推奨します。
【導入文の例】
いつも社内広報活動にご協力いただき、ありがとうございます。
皆さまからご意見をいただき、今後の社内報をよりよいものにしていきたいと考え、今回アンケートを実施いたします。
匿名でのアンケートですので、率直なご意見やご感想をいただけますと幸いです。
※5分程度(30問)で完了する簡単な内容です。
ご協力よろしくお願いいたします。
社内報アンケートの作り方 ②社員の属性情報

アンケートを作るときには必ず「属性情報」を入れましょう。
属性情報は集計後に分析するときに大変役立ちます。
これは、どのアンケートでも言えることだとは思いますが、社内報アンケートの場合は年齢や役職によって明確な差が出ることが多いので、特に属性情報が重要だと言えます。
たとえば、会社に長年いて、会社の情報は何でもキャッチしたい、社内に知り合いも多いので他部署のことも自分ごととして感じられる50代の部長と、まだ会社に強い愛着も持っていない20代の若手や新入社員では当然同じ社内報を読んでも感じ方は違うと思います。
どういった層の意見を知りたいかも踏まえて、属性を設定しましょう。
【属性情報の質問例】
- 所属(間接部門、技術部門、製造部門など)
- 性別(男性、女性、回答しない)
- 年齢(10代・20代、30代、40代、50代、60代)
- 役職(管理職、リーダークラス、一般職、派遣社員や期間社員など)

メーカーのようにオフィスワーカーと現場の方がいる会社の場合、違いが出やすいので、必ず属性で分類できるようにしよう!
社内報アンケートの作り方③ 質問項目

社内報の最終ゴールにつながる質問
社内報を評価するときに間違えがちなのが、「閲読率が9割を超えた、よかったよかった!」と、閲読率を最終ゴールに置いてしまうことです。
閲読率が重要な指標であることは確かなのですが、社内報を制作している目的は読んでもらうことではなく、その先のエンゲージメント向上だったりコミュニケーション円滑化にあるはずです。
こういった指標はすぐに成果は出ませんが、経年で変化を観察していった方がよいので、質問の一つとして入れておくことをおすすめします。
【質問例】
- Q. 社内報から得られたものはありますか?
-
- 会社への愛着・誇りが高まった
- 会社の理念や経営方針を理解できた
- 自分の役割や目指す姿が明確になった
- 業務に生かせる知識を得ることができた
- 仕事へのモチベーションが上がった
- 他部署への理解が深まった
- 他従業員とのコミュニケーションが増えた
社内報の閲読状況
社内報の閲読状況については、読んでいる・読んでいないの2択で判断するのではなく、どの程度読まれているのか、どういった状況で読まれているのか、読んでいない理由は何なのかまで掘り下げると、状況を細かく把握できてよいでしょう。
また、社内報のターゲットに社員の家族を含んでいる場合は、家族への共有がされているかも聞いてみるとよいかもしれません。
【質問例】
- Q. 社内報を読んでいますか?
-
- 全ページ読んでいる
- 興味があるページだけ読んでいる
- 読んでいない
- Q. 社内報をどこで読んでいますか?
-
- 業務時間中に読んでいる
- 通勤中に読んでいる
- 自宅で読んでいる
- Q. 社内報を読むのにどれくらい時間をかけていますか?
-
- 5分以上
- 3~4分
- 1~2分
- 1分未満
- Q. 社内報を家族と共有することがありますか?
-
- 毎号家族にも共有している
- たまに家族にも共有している
- 共有することはない
- Q. (読んでいないと回答した人)読んでいない理由は何ですか?
-
- 忙しくて読めない
- 内容が難しい
- 興味がない
- 仕事中に読みづらい

読んでいない人の意見も貴重なので、アンケートを社内報にはさんで配布する場合は別ルートでも回答依頼をするようにしよう!
社内報への満足度
満足度は必須の質問事項です。全体の満足度だけではなく、コンテンツ内容・デザイン・頻度・ページ数など項目ごとに満足度を問う場合もあります。
創刊やリニューアル後のアンケートの場合は、全体満足度だけではなく、何がよくて何がよくないかを細かく調査する方がよいでしょう。
ただし、社内報はお金を払って買っているモノとは違い無料で配られるので、どうしても評価は甘くなりがちです。
それを踏まえ、「不満がある」の人が少なかったからと言って現状維持でよいと考えるのではなく、「どちらでもない」という無関心な人を減らせるように、「やや満足している」人をもっとファンにできるように取り組んでいきましょう。
【質問例】
- Q. 社内報に満足していますか?
-
- とても満足している
- やや満足している
- どちらでもない
- やや不満がある
- とても不満がある
- Q. 社内報発行の頻度はどれくらいがよいと思いますか?
-
- 月に1回の発行がよい
- 隔月の発行がよい
- 四半期ごとの発行がよい
- 年に1回の発行がよい
社内報のコンテンツのニーズ
来期の企画を考える上でぜひ把握しておきたいのが、コンテンツのニーズではないでしょうか。
今掲載している中ではどのコンテンツが人気なのか、それ以外だとどういった内容に関心があるのかは気になるところです。
ただし、ニーズは低くても会社として発信しなければならない内容もありますので、アンケート結果は参考にしつつも、それだけに引っ張られないようにする必要があります。
【質問例】
- Q. 社内報で好きなコンテンツはどれですか?
-
(選択式の方がよいので、今掲載中のコンテンツを記入しましょう)
- Q. 今後取り上げてほしいコンテンツはありますか?
-
- 経営状況
- 役員メッセージ
- 社内プロジェクト
- 製品・技術
- イベント
- 部門・従業員紹介
- 関係会社紹介
- 地域の情報
- 福利厚生
- 社会貢献
- スポンサーをしているスポーツ情報
- プレゼント企画

アンケートで声が多かったから記事にしてみたけど、残念ながら鳴かず飛ばずってコンテンツもあったから、この声をどう活かすかは編集担当としての腕次第!
自由記述でのご意見・ご感想
最後に、自由記述の回答欄を用意するようにしましょう。
自由記述欄は記入されないことが多いものですが、社内の身近な内容ということもあり、社内報アンケートでは思ったよりも記入をしてもらえる場合が多いです。
「いつも楽しく読んでいます。制作は大変だと思いますががんばってください」など労いの言葉をかけてくれる方もいますし、的を得た改善提案をしてくれる方もいます。
中にはクレームに近いコメントが書かれることもありますが、そういったコメントは読み流しながら、有益なコメントのみ参考にしていきましょう。
【質問例】
- Q. ご意見・ご感想があれば教えてください

社内報担当は大変なことも多いけど、「いつも読んでる」「面白い」という生の声をもらえると報われる!
まとめ:社内報アンケートを使ってよりよい社内報にしていこう!
この記事では、社内報アンケートの質問票の作り方について書いてきました。
- 導入文
- 社員の属性情報
- 社内報の最終ゴールにつながる質問
- 閲読状況
- 満足度
- コンテンツのニーズ
- 自由記述でのご意見・ご感想
基本的な内容については今回説明したもので十分だと思いますが、社内報は会社によって役割も現状も異なりますので、自社に適したアンケート内容にするにはどういったアレンジが必要か検討するようにしましょう。

まずはアンケートを作ってみるのだ!
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