伝える、伝わるの先へ。マンガから学ぶ「共感を呼ぶ文章」の5つの法則

こんにちは、広報ウーマンのネギチです。

文章を書くのは簡単なようで本当に難しいですよね。

学校の国語の授業、大学でのレポート課題、会社に入ってからの企画書や報告書、友達とのメールのやり取り、私たちは物心ついたころから常に文章と隣り合わせで生きてきました。

それなのに、いざ文章で何かを伝えようとすると、「どうすれば伝わるのか?」「よい文章の書き方って何?」と悩んでしまうことがあると思います。

私は広報担当者として、今まで多くの文章と接して、悩み抜いてきました。

よい文章は一方的に伝えて終わりではなく、伝わって理解してもらえて終わりでもなく、共感を呼んでこそゴールです。

今回は、私の大好きなマンガを参考書として、共感を呼ぶ文章の書き方のコツをご紹介します。

ネギチ

文章を書くときの参考にしてもらえると嬉しい!

目次

1. シンプルかつ明確なストーリーにする

タッチ
  • 「南ちゃんを甲子園に連れて行く話」
  • 「海賊王を目指して、仲間を増やしながら旅をする話」
  • 「22世紀からやってきたネコ型ロボットが不思議な道具で助けてくれる話」

すぐに何のマンガか思い浮かぶのではないでしょうか。

シンプル・イズ・ベスト。

よいマンガのストーリーは実にシンプルなんです。

説明しきれないほどの夢やロマンや感動が詰まっているのに、本筋のストーリーは一言で説明できる。そのブレないわかりやすさが感情移入しやすく、読者に共感を呼ぶのだと思います。

文章を書くときも同じです。

一つの文章で伝えることは一つ。シンプルかつ明確なストーリーにすることを心がけましょう。

本筋がしっかりしていれば、話が脱線しても戻ることができますし、読者も迷子になることはないでしょう。

2. 背景を共有して世界観に引き込む

ちはやふる

日本に競技かるたブームを巻き起こした「ちはやふる」

それまでの私でしたら「かるたのマンガ」と聞いても、「なんか地味」と興味を持つことはなかったと思います。

しかし、「ちはやふる」では、かるたとの出会いから丁寧に描かれ、主人公と同じ目線で競技かるたの奥深さや面白さを知っていき、スポ根マンガのような特訓や痺れる頭脳戦にどっぷり浸かり、回を追うごとにかるたが好きになっていきます。

競技かるたを追体験したおかげで、世界観への共感が生まれ、その後のストーリーにもどんどんと引き込まれることになります。

物語に限らず、文章で何かを伝えるときには、読者は自分と同じだけその世界観を理解しているわけではないことを念頭に置く必要があります。

本題に入る前に、「こんな背景がある」「自分はこんな人」「こういう理由で伝えたい」といった共有ができていると、あなたの書いた文章にすっと入りやすくなるでしょう。

3. 心地よいワンパターンをつくる

名探偵コナン

国民的人気を誇る「名探偵コナン」

100巻まであとわずかという長寿マンガですが、皆さんもお気づきのようにパターンは毎回同じです。

  • 何か事件が起こる
  • 引き寄せられたようにコナン君が居合わせる
  • 容疑者が1~3人いる(長編の場合もう少し多いですね)
  • なんやかんや犯人を突き止める
  • 小五郎のおっちゃんを麻酔銃で眠らせて事件を解決する(たまに別の人が解決パターンがありますね)

ほぼこのパターンに沿っているにも関わらず、毎回楽しんでしまうわけです。

私たちはこのパターンのある種の中毒になっていて、思った通りに展開することに心地よさを感じ、「今日も事件が解決した。よかったよかった!」と思ってしまうのです。

文章を書くときにも、固定のパターンを使うことで、先がわかっている安心感を読者に持ってもらうことができるでしょう。

たとえば、企画書を作るときには「目的、方針、対応内容、スケジュール、体制」というパターン、ブログで紹介記事を書くときには「写真、説明文、感想」というパターンなどが挙げられます。

ワンパターンは飽きられやすいという諸刃の剣ではありますが、そのパターンに共感してくれた読者を得ることにつながります。

4. 「言葉」に自分の思いを込める

スラムダンク

「あきらめたら そこで試合終了ですよ…?」

出典:『スラムダンク』 第27巻

マンガ好きなら誰もが知っている名言です。

この言葉を聞いただけで、あのシーンが、あの熱量が、忘れられない感動が呼び起こされるはずです。

「あきらめずに頑張ろう」という意味の言葉は、さまざまなストーリーで使い古されているはずなのに、安西先生のこの言葉はなぜこれほどまでに私たちの心を揺さぶるのでしょうか。

このシーンに至るまでのストーリー、言葉をかけた側とかけられた側の関係性、そして「試合終了」というバスケの試合と掛け合わせた表現。

すべてが凝縮された、作者の思いが込められた一言だからだと思います。

文章を書いていると、背伸びして小難しい言葉を使ってしまったり、借り物の言葉をつなぎ合わせたような表現になってしまったりすることがありますが、同じストーリーでも「言葉」によって伝わり方は大きく変わります。

小説家や漫画家を目指しているわけではないので、「名言を作るぞ」と意気込む必要はありませんが、読者に思いが届くよう、熱量を感じてもらえるよう、自分の「言葉」を使って文章を作ることが大切です。

5. こだわるべき箇所は徹底的にこだわる

ヒカルの碁

「ヒカルの碁」で描かれた対局はほぼ全て実在の棋譜を元にしているってご存知ですか?

正直、囲碁のルールがまったくわからない私のような人にとっては、プロの棋譜だろうと適当な棋譜だろうと変わらないのかもしれません。

しかし、ルールがわからないながらに、対局シーンでハラハラドキドキ手に汗を握り、「この一戦は熱い」などと思い読み進めたものです。

そこには、実際の棋譜を使っていることによって生まれたリアルな臨場感があったからなのかもしれません。

文章を書くときにも、自分としてはこだわっている箇所があると思います。

たとえば、リアルにこだわり数値で表現する、親しみやすくするため体験談を含める、言葉遣いにこだわり一定の校閲ルールに則るなど。

何でもよいのですが、読者のためにこだわっていることがあったら、こだわり続けてほしいと思います。

まとめ:共感を呼ぶ文章にはコツがある!マンガは最高の参考書

この記事では、共感を呼ぶ文章の書き方を紹介しました。

「共感を呼ぶ文章」の5つの法則
  1. シンプルかつ明確なストーリーにする
  2. 背景を共有して世界観に引き込む
  3. 心地よいワンパターンをつくる
  4. 「言葉」に自分の思いを込める
  5. こだわるべき箇所は徹底的にこだわる

文章を書くことは「産みの苦しみ」がありますが、伝えたい人に伝わる、誰かの役に立つために、参考にしてもらえたら幸いです。

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