こんにちは、ネギチです。
「広報担当者に必要なスキルって何?」
私は広報の仕事を5年していますが、この質問の答えは意外と難しいと感じます。
なぜなら広報の業務は幅広く、その会社での業務内容によって「必要なスキル」が異なるからです。
チームで働くことも多いので、チーム内の他プレイヤーのスキルによっても変わってくるでしょう。
では自分が身に付けるべき広報スキルをどう見つけたらいいのか?
この記事では、その対応策として広報のスキルマップをご紹介します。

実際のスキルマップを公開するのだ!
広報チームのスキルマップを作ってみた
私が所属している広報チームのスキルマップを作成してみたものがこちらです。
評価指標 ◎:十分できる ◯:できる 空白:できない
スキル | Aさん | Bさん | Cさん | ネギチ |
---|---|---|---|---|
基礎力:アクション | ||||
主体性 | ◎ | ◎ | ◯ | |
働きかけ力 | ◎ | ◯ | ◯ | |
実行力 | ◎ | ◯ | ◯ | |
基礎力:シンキング | ||||
課題発見力 | ◯ | ◯ | ◯ | |
計画力 | ◎ | ◯ | ◯ | |
創造力 | ◯ | ◎ | ◎ | |
基礎力:チームワーク | ||||
発信力 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
傾聴力 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
柔軟性 | ◎ | ◎ | ◯ | |
情報把握力 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
規律性 | ◯ | ◯ | ||
ストレスコントロール力 | ◯ | ◯ | ◯ | |
社内スキル | ||||
会社についての知識 | ◎ | ◯ | ◯ | |
社内人脈 | ◎ | ◯ | ◯ | |
上司のニーズ把握力 | ◎ | |||
専門スキル | ||||
スケジュール管理力 | ◯ | ◎ | ||
予算管理力 | ◎ | ◯ | ||
情報収集力 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
企画力 | ◯ | ◎ | ◯ | |
ストーリー構成力 | ◯ | ◎ | ◎ | |
文章力 | ◯ | ◯ | ◯ | |
撮影スキル | ◎ | ◎ | ||
動画編集スキル | ◯ | ◯ | ||
ディレクション力 | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
デザイン力 | ◯ | ◯ | ||
資料作成能力 | ◯ | ◯ | ◎ | |
プレゼンテーション能力 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
ITスキル | ◯ | ◯ | ◎ | |
英語力 | ◯ | ◎ | ◯ | |
データ分析能力 | ◯ | |||
マーケティング力 | ◯ | ◯ |
スキル一覧は大きくわけて3つ、社会人基礎力、社内スキル、専門スキルで構成しています。
社会人基礎力は、経済産業省が定めた社会人としての12の能力要素からなる基礎スキルです。
社内スキルは、その会社で働く場合は効果を発揮するスキルで、会社をよく知っているかどうかや、社内人脈の広さが含まれます。
専門スキルは、私の場合は広報チームに所属しているので、広報の仕事を進めていく上で必要な、コンテンツ制作に関わるスキルや、情報収集や情報発信に関わるスキルを書き出しました。
会社によって「必要なスキル」は異なるので、下記の作り方を参考にオリジナルのスキルマップを作ってみましょう。
チームでのスキルマップの作り方

スキルマップとは、個人がどういうスキルを持っているかを一つの表で可視化したものです。
同じチームメンバーの得意なことやできることを知っておくと、得意な人に仕事をお願いしたり、苦手な人をフォローしたりと、仕事を効率的に進めることができます。
基本的な作り方は、下記の3ステップです。
スキルマップでキーポイントとなるのはどういうスキルをリストアップするかです。
会社や業務内容によって必要とされているスキルが異なるので、スキル一覧はチームごとにオリジナルなものになります。そのため、スキルマップのテンプレートは存在せず、チームごとに作成が必要になるのが難しい点です。
それぞれのスキルをどう評価するかの基準を考えます。
マルかバツかの2段階にするとスキルの習熟度が見えなく、かといって細かすぎてもわかりにくいので、3~5段階くらいで評価するのが一般的です。
Excelやスプレッドシートで表を作成し、縦軸に①で決めたスキルを書き出し、横軸にチームメンバーの名前を割り当てます。(縦横は逆でもいいです。)
それぞれのメンバーのスキルを②で設定した評価基準に従って評価していきます。
ここでの評価は、客観的な視点になるように、チームを統括しているチームリーダーが実施することが望ましいですが、自分の強みを把握する目的でしたら自己評価でも問題ないと思います。
スキルマップから紐解く「注力すべきスキル」の見つけ方3パターン
スキルマップは作って終わりではなく、そこから何を読み取ってどう活用していくかが重要です。
下記で「注力すべきスキル」の見つけ方を3つご紹介します。
強みをさらに強化する

スキルマップの中で、あなたがチームで一番優れているスキルを伸ばしてみましょう。
私のスキルマップの表で見ると、スケジュール管理力、資料作成能力、ITスキルの3つが一人だけ◎評価なので該当します。
すでに他メンバーに比べて優れているスキルは、そのスキルを使ってチームに貢献していたり、その分野で頼られることが多いと思います。
チーム内トップの人の能力が伸びれば、必然的にチーム力は上がるので、そのスキルを伸ばすのは有効的です。もともと得意なことなので、業務負荷をあまり負わずに、経験を積むことができるでしょう。
一方で、チームに自分より詳しい人がいないので、どうやって能力を伸ばしていくか迷走してしまいやすいというデメリットがあります。がむしゃらに業務をこなすのではなく明確な成長プランを考えるのが望ましいです。

足が売りの野球選手が走塁技術をさらに磨くイメージだね
弱みを補強する

スキルマップの基礎力の中で、あなたが不足しているスキルを補強してみましょう。
私のスキルマップの表で見ると、働きかけ力、柔軟性、規律性の3つが空白なので該当します。
基礎力の中から選ぶ理由は、専門スキルはすべてのスキルを網羅している必要はなく、社内スキルは転職等で会社を離れたら役に立たないことが多いですが、基礎力はどこで働くにしても備えていて損にはならないからです。
基礎力は、その人の特性に左右するので鍛えても頭打ちになるという話もありますが、ある程度までは引き上げることができると思いますので、意識しながら働いてみるとよいでしょう。

バッティングが課題の野球選手がせめて進塁打が打てるよう右打ちをマスターするイメージだね
空きポジションのスキルを狙う

スキルマップの専門スキルの中から、チーム内の誰も得意としていないスキルを習得してみましょう。
私のスキルマップの表で見ると、文章力、動画編集スキル、デザイン力、データ分析能力、マーケティング力の5つには◎評価の人がいないので該当します。
チーム内で現状誰も得意としていないスキルを狙い、そのスキルを自分のスペシャルにする戦法です。専門スキルの中から選ぶ理由は、ゼロからでも努力によって身に付きやすいスキルだからです。
自分はチーム内での存在感を出すことができ、かつチームとしても空席だったポジションが埋まりチーム力が上がるという一挙両得の戦略だと言えるでしょう。

右打ちのバッターが少ないチームで左腕キラーのポジションを狙うイメージだね
まとめ:スキルマップはチーム力と個人能力を上げるのに役立つ!
この記事では、スキルマップの作り方と、「注力すべきスキル」の見つけ方を書いてきました。
スキルマップの作り方3ステップ
- チームの業務上必要とされているスキルの一覧を洗い出す
- スキルの評価基準を設定する(3~5段階を推奨)
- 縦軸にスキル、横軸にチームメンバー、交差するところに評価を記入したマップを作成する
「注力すべきスキル」の見つけ方3パターン
- チームで自分が一番優れているスキルを伸ばす
- 基礎力の中で不足しているスキルを補強する
- チーム内の誰も得意としていない専門スキルを習得する
スキルマップとして可視化すると、今までは気付いていなかった自分の強みに気付けたり、どのスキルを伸ばすのがよさそうかが見えてきたりします。

まずは試しにスキルマップを作ってみよう!
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