理系出身の広報ウーマンのネギチです。
広報の職業に興味がある皆さん、広報は文系の仕事と思っていませんか?
確かに、広報は圧倒的に文系の割合が多い職業の一つですが、実は理系が活躍しやすい職業でもあるんです。
近年はWebサイトやSNSなどデジタルでの情報発信が増加しているため、ITの知識やアクセス分析に長けた人材は重宝されます。
また、文系が多い職場だからこそ、違う視点を持った企画立案や、論理的な仕事の進め方が強みになるでしょう。

SNSで発信するの得意な人とか、新しい企画考えるの好きな人は向いてると思うよ
とはいっても、理系から広報になる道は狭き門なので、「広報になりたいけどどうすれば…」と悩んでいる人もいるかと思います。
そこで、この記事では理系出身の人が広報になる方法をまとめてみました。
新卒で文系就職して異動の機会を狙う
もしあなたが学生でしたら、一番おすすめなのは「文系就職」する道です。
文系就職をするとなると推薦は使えないですし、文系学生に混じって就職活動をすることになるので不安があるかとは思います。
しかし、多くの企業は理系学生の論理的思考力を高く評価していて、理系学生の文系就職へのニーズは年々高まっています。
「理系なのになぜ文系就職したいのか」「理系出身だからこそ活かせること」を明確に伝えられれば、理系であるということがハンデとはならず、文系就職への道を開くことはできるでしょう。
ただ、文系就職の場合、理系就職に比べて大学のときの専門分野が直結することが少ないので、希望の部署に配属される可能性は低いのが現状です。
会社の方針にもよりますが、文系学生は最初はほとんど営業に回すという会社もありますし、広報には会社のことがある程度わかる入社数年目以降しか配属しないという会社もあります。
最初の配属先が広報ではなかったからといってあきらめる必要はありません。
配属された部署での仕事をしっかりこなし、上司との面談で将来のキャリアプランを伝え続け、チャンスを待ちましょう。
会社の中には、「自己申告制度」「社内公募制度」といった希望の部署への異動をサポートする制度を設けているところもあるので、そのような制度があるかどうか事前に調べておくとよいですね。
技術者としての経験値を貯め「技術広報」を目指す
技術職から広報を志す人に勧めたいのが、「技術広報」というポジションです。

上級職っぽくてカッコいい!
広報では自社の技術戦略や強み、技術部門の取り組みをアピールすることがあります。
しかし、ほとんどの広報担当者はもともと文系で入社後もコーポレート部門しか経験がないため、勉強はするものの「正直に言うと、専門性の高い技術の話はよくわからない」という人が多いのが実情です。
そこで重宝されているのが「技術広報」です。
技術広報は、技術部門で経験を積んだ人が任命され、広報部門に異動して技術広報としての仕事をする場合もありますし、技術部門の中で兼務をして働く場合もあります。
技術に関わる情報発信やイベント企画、さらには社内の技術部門との連携などが主な仕事として考えられ、技術者として今まで培ってきた知識や人脈も活かすことができるでしょう。
自社の技術をより詳細にわかりやすく伝えることが求められるため、わかりやすい表現や文章で伝える力、社内外の技術動向を収集する力を高めていくと、技術広報になったときに力を発揮できると思います。
広告代理店やPR会社でスキルを磨く
一見遠回りに見えますが着実にスキルを付けたいという人は、「広告代理店やPR会社への就職・転職」を試みるという手があります。
事業会社の広報部門はお金を生み出す部署ではないので限られた人数で回していることが多く、欠員が出ても社内での異動で補充するという場合も多々あるため、求人があまり市場に出回りません。
さらには、ほとんどの求人では広報経験がある即戦力が求められているため、未経験からの転職はかなり厳しいと言えるでしょう。
そこで、有効なのが広告代理店やPR会社への入社です。
広告代理店はクライアントの広告・宣伝業務に対して、PR会社はクライアントの広報業務に対して、アドバイスや代行をするのが仕事です。
広告代理店やPR会社に未経験で入社することも容易ではないですが、事業会社の広報よりは幅広い人材を募集していて間口が広いので、チャンスがあるのではないかと思います。
経験を積んだ後は、事業会社の広報に転職するもよいですし、そのまま広告代理店やPR会社としてのキャリアを歩むのもよいですね。

選択肢が広がるのもメリットだね
まとめ
この記事では理系出身の人が広報になる方法3つを書きました。
- 新卒で文系就職して異動の機会を狙う
- 技術者としての経験値を貯め「技術広報」を目指す
- 広告代理店やPR会社でスキルを磨く
これから広報を目指したいという人の参考になれば幸いです。
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